THE FICKS独占インタビュー:和田さん。

 

【第1章】すべてのきっかけ

 

 

元美容部員和田さん。として2018年5月にYouTube投稿を始め、現在チャンネル登録92万人を誇るトップ美容系YouTuber。

美容部員になったきっかけ、辞めた理由、そして、YouTuberとしての苦悩から現在に至るまでのことなどインタビューを行った。



ー 美容部員からCChannel社員になってそこからYouTuberになるっていう経歴がすごく珍しいと思ってたんだけど、どんな風に考えてキャリアを歩んできたの?

 

元美容部員のときからってこと?振り返って?
高校生まで私、剣道部でスポーツマンだったから、もう坊主くらい髪の毛も短くて、、、

 

ー そうなんだ!

 

ほんと、全国!とか県大会!とかそれだけを目標にずーと生きてきた子供だったんだけど、高校の2、3年生とかちょうど部活引退するあたりに、ギャルの友達とかと仲良くなり始めて。
そのときってギャルメイクの時代だから、2、3枚つけまとかつけてもらったら、「今までと顔が全然違う!」ってなって、顔が変わることでみんなの反応が変わって、メイクの楽しさをその時初めて知った。それが美容部員になったきっかけ!

 

ー なるほど、その後CChannelに入ったのはどういうきっかけ?

 

最後に関わったブランドが、都内の激戦区で、ほんとに1日に何百人もきて、ただ決まった商品を買いに来るみたいな。しかも、その時気付いたのが、当時SNSの走りの時代で、決断するのが、美容部員さんの言葉というよりは、当時インスタグラマーさんが載せてた写真とかで、、、

 

ー ほんとに流行り始めたくらい?

 

そうそう!やっぱり流れが大きく変わったのが、「インスタグラマーさんが紹介してたから買いに来ました。説明はいりません。」みたいな、別に自分に似合う色とかはいいから、この人がおすすめしてたものをっていう時代だったんだけど、そこで自分たちの魅力とか、いる意味あるんだろうかって仲間内でなってきて、そこで想いが爆発して。
当時美容部員さんってSNS絶対ダメだったの。制服で載るとか絶対ご法度みたいな。
だけど、美容部員の説明全くいりませんみたいなところにすごく悔しい想いがあったから、自分もSNSを公式でやりたいってことを会社の偉い方にお願いしたんだけどやっぱりダメで、、それで美容部員を辞めてSNSを自分で学びたいって思ったの。そこで、CChannelにバイトで入った、転職で!

しかもさ、wantedlyから入った!w

 

ー すごいね!紹介とかじゃなくて、自分で探して?

 

そうそう!そういうきっかけだったからSNSもほんと触ったことなくて、美容部員には不要で、触っちゃいけないみたいな雰囲気だったから、CChannelに入ってからほんと初心者として、裏方をやりながら、並行で個人のインスタを運用してみるみたいな。
それが一年くらいかな、、一年半とか!

 

(第2章へ続く)
 

 

【第2章】美容部員からYouTuberへ

 


ー じゃあそのときはSNSの勉強期だったんだ?

 

そう、知りたくて。絶対ルールとかコツがあるんだろうなって。今はもう普通になっちゃったけど、結構周りも、早口だし、ネットの用語をバンバン使うし、今まで感じたことのない疎外感もあって、フォロワーがどうとか、何万人のびたとか。
そっから真剣に個人でインスタを調べ始めて。ちょうどハッシュタグの時代だったから何が今伸びてるんだろうとかめちゃくちゃ調べて、そしたらフォロワーが2万人くらいになったの。そこから、当時美容のコンテンツをやってる会社から出演してくれないかみたいな感じで声かかって、それで放映された動画をCChannel の偉い人が見て、YouTubeやらないか?っていう話をもらって!

 

ー すごい。そんなきっかけがあったんだ!

 

そうそう!

 

ー それきっかけでYouTubeを始めて?

 

そう!それをきっかけにYouTubeをはじめることになって。まぁでもYouTubeってそのときは今ほど誰でもやれるって感じじゃなくて、「え、いまさらYouTube?」みたいな。私もそんな目立つ社員じゃなかったから、どっちかというと裏方でバイトしてて、静かに生きてたのにその動画を見られて、恥ずかしい!みたいな。「どう思われるんだろう?」とか、「何か言われるのかな?」とか思ったけど、仲の良かった社員Sさんがすごい説得してくれて「絶対面白いから伸びるよ!」って。で、試しに撮ってあげた動画が結構伸びて、、、っていう感じで。

 

ー そうなんだ!すごい!美容部員時代からやってる内容は違うかもしれないけど、やろうと思ってることや届けたいことは変わらないんだね!

 

うん、変わらない。ほんと色々な人の縁とか環境とかでYouTubeっていうのをやったけど、色々な手段を使って、女の子が元気付くようなメイクとか美容のサービスに関わっていきたいなっていう感じ!

 

ー 尊敬します、ほんとに。女の子を元気つけるっていう話をもうちょっと聞きたいなって思った。どんなふうになって欲しいとか、こんな気持ちになって欲しいとか、どういうものを届けたいっていうのはある?

 

最近明確になってきたんだけど、前まではとりあえずメイクを通して、人が喜ぶのが好きなんだって感じだったたんだけど、美容を追いかける女の子の中でも、メイクとかしないし、とりあえずファンデーション塗って、チーク塗って、みたいな人がいて、わたしはメイクにまったく詳しくないむしろ苦手意識がある人の意識を変えるっていうところまで持っていきたい。「メイクって楽しいじゃん!」っていうところまでをサポートしたいと思ってて。

 

ー まさに、高校3年生のときの自分の体験みたいなね!

 

たしかにね!最近ほんとに思うんだけど、情報が専門的で、そういうものだけが溢れちゃうと、やっぱり知らない人が一歩踏み出すきっかけって減っていっちゃうなって。
「今まで全くメイクに興味なかったけど、和田さんの動画見て間違えてもいいと思ってやってみたけどすごい楽しかった!」とか。そういう人たちを増やしたい。

 

ー どんどんSNSでみんなで首を絞めあって…

 

そうそう、なにが正しいか?みたいな争いになってきちゃうじゃん?何が最新か?とか。でもそもそもそこじゃないよなっていう感じではある、自分のやりたいこととしては。

 

ー いま1対1のサロンを開設に向けて頑張っていると思うんだけど、それもやりたいことの延長にあるのかなって思ったんだけど、どういうきっかけで始めようと思ったの?

 

ちょうど去年の頭くらいからかな。YouTubeがグッと下がったタイミングがあって、そこでずっとこなしてきたコンテンツ作りとか、お仕事とか、一回考え方をリセットしようと思ったタイミングがあって。
そこでもう1回、初心に返ってメイクの学校に行ってみようと思って。で、通ったら自分の根源みたいな初心を思い出して、多くの人に最新のトレンドとか新しい情報を伝えたいのか、それともほんとに分からない人たちに寄り添いながら背中を押せるようなサービスをしたいのかでいうと、断然後者だなっていうことにハッと気づいて。
最近は、お客様と接したり、そういう人たちが何を悩んでて何をしたいのかっていうのが全くわからなくなっちゃったなってすごい思うから、週に4人でも5人でもいいから関わりを作れる場所にしたいなって。まずはサロンを作ろうって思ったのがきっかけ。

 


(第3章へ続く)

 

 

【第3章】出会いと決断

 

 

 

ー 再生回数がグッと下がっていったのって、もちろん企画とかそういうものもあるけど、和田さん自身の中だとどんな変化があってそうなったと思ってるの?
正直、マスを求めてしまった欲だと思っていて、数字がどんどん上がっていったときに、「どこに向けて何を発信したいんだっけ?」っていうのが全く明確じゃなくなって、とにかく数字を維持したいとか、割と自分の保身のコンテンツみたいなのが続いていて、これで明らかに下がっていってるのがわかってたけど、やっぱり下がってるときって客観的にも見えないし、まだ追い続けたいと思うから、だいぶ離れてちょっと諦めた時くらいにこの気持ちになったから、当時は本当に気づいてなかったと思う。

 

ー なるほど。だけど、一回この経験があると強いね。どんなときも初心に帰ってやって行こうって思えるんじゃないかなって思う。

 

まさにそう。それが課題ですね。絶対伸ばしたいし、けど伸ばすことが目的じゃないなっていつも思うから、そのためにも他の場所を作りたいっていうのはあった、YouTubeだけじゃなくて。

 

ー りっくんとも話してたんだけど…

 

見たよ、インタビュー!感動した!

 

ー ありがと..!伸びることと自分のやりたいことのバランスって難しいよね。

 

たしかにね!

 

ー 高校生の時に美容部員になろうと思ったときとか、美容部員からSNSの会社に入ったりとか、いろんな転換点があると思うんだけど、こういう出会いですごい変わったな、とかってあったりする?

 

そうだねー、やっぱり一番最初はギャルとの出会いじゃん?w

 

ー ギャルとはどうやって出会ったの?高校?

 

そうだね、同じ高校で、クラスの違うギャルだったんだけど、なんだっけな…文化祭とか体育祭だったと思うんだけど、そこで新しい価値観みたいなものを教えてくれたのがギャルたちで。そのあとも私にはそのターニングポイントになる人がいたなっていうのはあって。何かを決断する直前には必ず出会ってる人がいて、人に恵まれてると思う。

 

ー 社員Sさんもそうだしね

 

ほんとうにそうだね〜!YouTubeを始めたのも社員Sさんっていう恩人がいて、落ちた時に新しい価値観をくれたのがあさぎーにょで、ピークの時にプロを教えてくれたのはイガリさんとか川北さんとかで、みたいな、色々なことがありましたね。

 

ー いつも活動を支えられて、人に恵まれてるんだね

 

恵まれてるね!何かがうまくいく時ってたった一人の友人がめっちゃ熱狂してくれてる時だと思っていて、あなたのファンだよ!っていうひとが私の周りにはいてくれてたりして、だから目の前の一人からなんだなってすごい思う。

 

ー ほんとそうだね、まずは周りの人がそう思ってくれないと、離れた人が同じ気持ちになってくれないもんね。最後の質問なんだけど、天然っていうところも周りからすごい愛されてると思うんだけど、、、

 

ほんと抜けてるよね〜!w え、いつごろ気づいた?すぐ気づいた?

 

ー 結構初期段階から気づいてたw

 

え、まじw 私最近まで全然自覚なかったもん、だれも言ってくれないからw

 

ー そういうね、完璧じゃないとこもねw 周りの人に支えられてもらったりとか、逆にそういう人を支えたい、ファンの人もそうだと思うけど、人と人のつながりでできてるなって思ってて。そういうところをブランドのコンセプトにしていて、和田さんにとっての人のつながりってなんですか?

 

すごいなんか深いですね…
いいこととかがあったなって思う時って、絶対人が関係してたなって思ってて、成功もそうだし、夢がかなったもそうだし、わかんないけど、全部ですね。
自分の全部が人との関係でできたなって振り返ると、ほんとうにほんとうに思う!
だからさっき言ってたピークの時に見えなかった漠然とした大人数ではなくて、明確な人、この人にとかっていう、そういう意識っていうのはすごい大事だなって思いました。近くの人からね!

 

ー ほんとにそうだよね、そういう人がいれば人生どうにかなるって思えるよね。今日は、すごく良い話ができました!ありがとうございました!